愛媛・来島海峡の鯛ラバ(鯛カブラ)

鯛ラバ(鯛カブラ)と水深の関係

鯛ラバのアタリパターンには確実に法則がありそうです。

その中でも解りやすいのが水深です。水深によって明らかにヒット鯛ラバが変わってきます。

私が言う「鯛ラバの有効範囲」というのが存在するのは40m前後までのようです。

その為、それ以上の水深で鯛ラバをしていると理解することは不可能です。

他の海域から来られて皆さん撃沈しているのは、きちんとした理由があります。

鯛の捕食の仕方は海域によって変わることはありません。条件が違うだけで食べ方は同じだと考えてます。

何故なら顔の構造が同じだからです。長い進化の過程でその魚が出来上がってます。

鯛の顔の構造でワラサ(ハマチ)のように右に左に追い回して捕食したり、カサゴのように落ちてくる獲物を狙いすましてる事もありません。フォールで食ってくることはありますが、食いが良いだけで狙い続けても連発はしません。

例えば落ちてくる物を狙ってるカサゴやアコウ(ハタ系)は目が上向きについてるでしょう。なおかつ頭を上から見た時に頭蓋骨に幅があり、上が見やすいように目と目の距離が広くなってます。その食い方に特化した進化です。

鯛は幅がない為、上に特化ではなく横や上、斜め後ろ等、広範囲を見る為に特化してるのです。そして鯛ラバでいうと落ちてきたのを広範囲の視野で確認し、とりあえず寄っていきます。そして獲物の死角をとれた場合に追う事がほどんどです。

そして追う道中に鯛ラバの有効範囲に入っているならアタックしてくるのです。(シャローの場合)

 

なので海域が変わっても鯛も必ず同じ捕食の仕方をします。ただし条件が同じならです。

同じ潮流速度、水深なら同じです。

地形変化があるとその場所次第で食べ方も変化します。

例えば一つの瀬があるとします。その瀬の手前、頂上、掛け下がりで捕食の仕方が変わります。

私が細かく水深や潮流速度をアナウンスしてるのは意味があります。すぐには理解が出来ないでしょうが、自分が釣れた状況を覚えておくと良いでしょう。

食べ方の違いはそれぞれの地形で変わります。


・瀬の手前はガンガン追ってきます。上にも前にも追いますね。鯛ラバには得意なゾーン。釣るのは比較的簡単。

・瀬の頂上は待ってて流れて来る獲物を待ってます。よって追う事は最低限しが動かなくて上には追いにくい。動いても最低限の距離。鯛ラバには厳しいが上手な方は連発。

・裏も流れてくる獲物を待ってるが、鯛のいる位置によっては上にも横にも追ってくるが鯛ラバの角度が一気に変化する為、有効範囲も同じように変化するので劇的に難しくなる。釣れるのは釣れるが連発は厳しい。偶然頼みが多い。


良い鯛ラバなら一つの鯛ラバで、その瀬の前から裏まで攻略することができます。

ただし、私の言う「鯛ラバの有効範囲」が広い鯛ラバじゃないとダメですね。それならリトリーブ速度も変化させるだけで、その瀬のすべてを攻略することが出来そうです。

他のポイントや海域が変わっても、水深と潮流速度の条件が同じなら通用するはずです。

 

水深も10m毎とかの細かく分ける必要はありません。例えば20mと40mはそれ程鯛ラバのセッティングは変わりません。区切りは3か所程度のようです。

鯛ラバ(鯛カブラ)と水深の関係

0~40m前後 50~80m前後 80m前後以深
鯛ラバのセッティング、引く角度とかが超シビア。

有効範囲が確実に存在しそれ以外はアタックして来ないのと、むやみやたらに追うこともしないので釣り座の影響も少ない。釣り座が悪くても連発するのは、こういう理由です。

鯛ラバの見せてはダメな部分も多く、一度その部分を見せてしまうと絶対釣れない。

アタックは何度もないので、浅くなればなるほど一発でフックの部分を食わすセッティングが必要。

 

有効範囲がほとんど無くなります。

まだセッティング次第では鯛は完全無視。

釣り座の影響が多少少ない。(この範囲の中でも浅い方が少ない)

鯛ラバの見せてはダメな部分がなくなるのと、何度もアタックしてくれる事が多くなるため、かなり釣りやすくなります。

 

有効範囲は当然なし。

鯛を見つけるのは難しいがエサが少ないゾーンの為か、貪欲な鯛が多い。なので初見を追いやすく釣り座の影響が大きい。

リアルよりアピール重視が有効。

 

お客さんの釣れた鯛ラバのセッティングを見ていると、大体この程度の分け方で通用しそうです。

市販の鯛ラバは大半の物が恐らく、50m以深でテストをしてると思います。それ以上深い水深でテストしているのも多いでしょう。

40m前後以浅で釣れるのは、ほんの一握りですね。条件次第では抜群に強いのもあるので私もメーカー純正を使うこともあります。

ただ1年を通してみると竿頭の人は、ほとんど自作の鯛ラバですね。

 

あまりこの事は公にはしたくはなかったのですが、最近の発売される市販の鯛ラバは全然シャロー(浅場)に対応しているものがなく、これから始める人や他の海域から来てくれた人に「どの鯛ラバを買ったら良いのですか?」と聞かれたときにいつも困ったり、新製品を試すのを楽しみに来られる人も多いのですが、残念ながらアタリはやはり無い事が多いです。。

組み合わせ次第ではかなり強くはなるのですが、時期も限られてますし、出来れば初心者の方にはセット物が買いやすいと思いますからね。

今後のメーカーさんの新製品に期待します。釣れる鯛ラバは時々、太刀魚に切られることもあり個数が必要なので売れるはずです(笑)

 


来島海峡の鯛ラバ(鯛カブラ)、ジギング船なら来島丸

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