同じ鯛ラバで色々なアタリになる理由

2020年3月15日

同じ鯛ラバで釣れる時もあればショートバイトにもなるわけ

真冬の鯛ラバは皆さん苦戦していますね。

何度も来られている方は気づかれてると思いますが、釣れてる人と釣れてない人の差が顕著に出ます。
来島では夏も差が出ますが冬はそんなレベルではありません。

完全にダメな鯛ラバは釣れないです。

ショートバイトはあるのに釣れないって事は、鯛ラバをしていると誰もが経験すると思います。
ただ春、夏、秋の鯛はショートバイトがありながらでも食う鯛もいれば、チョンで終わる鯛もいると思います。
冬ははっきり言ってそんな甘い状況ではありません。

冬は触らない鯛ラバ、ショートバイトだけの鯛ラバ、釣れる鯛ラバ、と完全に分かれます。
もちろん釣れる鯛ラバもショートバイトの時もありますが、それは追いついた時が浅くなり過ぎたり
魚が小さすぎることがほとんどですね。

だから他の時期のように自分の鯛ラバはショートバイトが多いけど、そのうち乗るようなアタリが出るだろうという 考えは捨ててください。

バカな大鯛や大群に入った時、朝夕とか以前書いた、「鯛ラバの難易度の差」で書いてある よほど有利な時ぐらいしか釣れません。

そんな状況は滅多にないので期待はしないでください。

今までの冬も10匹釣ってる人の横で0匹の人もいたりするのは、きちんとした原因があります。

と言っても何がなんだかわからない人がほとんどでしょう。
釣り方や鯛ラバのセッティングが重要なのですが、それをどのような方向でするかは釣り人次第です。
原因は解っていますので、ある程度は説明しておきましょう。

まず冬以外の鯛は、まず動きが違います。
潮止まりなどの状況では違いますが、ほとんどが一直線で鯛ラバにまっしぐらです。
普通はそうだろう、と思うかもしれませんが
冬や他の時期でも潮止まりの時間はそうではないんですね。

なぜ一直線なら釣りやすいかを考えると、同じ鯛ラバでショートバイトがあったりガッツリ食ったり、最悪、触りもせ
ず見切る鯛がいるのかが解ります。
解りやすいように図にしてみましょう。

以前に紹介した鯛ラバの有効範囲が非常に重要なカギになります。

同じ鯛ラバで釣れる時もあればショートバイトにもなるわけ

上の図のように鯛ラバの有効範囲には隣接するショートバイトが多発するゾーンが必ず隣接します。
それ以外は見向きもしなかったり、寄って来ても触りもしないまま引き返すゾーンがあります。
いかに良いゾーンを鯛が追ってくる間にずっと見せれることができるか
そしてセッティングで有効範囲を広げるかが大事なことになります。

冬以外の鯛が同じ鯛ラバで色々なバイトになるわけ

鯛ラバのスピードによってショートバイトになる理由

このように鯛ラバのスピードによって、ある程度、狙いの場所に入れやすくなるのが解ると思います。 でもある程度です。
鯛との距離、方向が解るわけはないので、あくまで感覚的なものですが
理由が理解出来れば、巻きスピードも今以上に意識してできると思います。

フォールで寄ってきた鯛との距離で変化する理由

この時期の鯛は多くの場合、フォールで追ってきます。
その鯛ラバの落ちるスピード、鯛との距離が重要になります。
特に落ちるのがゆっくり過ぎると鯛が寄るのが早すぎて釣れない場合があります。
寄るのが早過ぎると上記の鯛ラバの見せてはいけない部分を見せることになるので釣れません。
来島ではタングステンが強いのも解ると思います。

こういう理由でゆっくり落ちて速く上げる鯛ラバは釣れなくなります。
船であまりにも酷い人はアドバイスしたことがありますが、こういう理由があります。
ゆっくり落ちる鯛ラバなら、巻きはゆっくり一択でないと厳しいでしょう。

同じ重量のヘッドでも
・形状
・ラインの太さ
・2枚潮で上のラインが引かれる
・深くなれば着底付近の沈下速度は遅くなる

この辺も影響があります。
できればPEラインに1mごとのマーカーがあると着底寸前のフォールスピードが把握しやすいでしょう。

潮の速さによって鯛ラバと鯛の位置をイメージする

これが同じ鯛ラバでも様々なバイトがある原因です。

何度も釣ってるとショートバイトと釣れる時の割合によって、自分の有効範囲の広さが解ってくるでしょう。
どのようにセッティングを変えればショートバイト率が減るかを考えながら作ると良いですね。

ただショートバイト率が減ったと思っても実際はアタリ自体が減ってる場合もあります。
周りの人の釣れ具合がヒントになると思うので、釣れてる時間に試さないと解りません。

実際、釣れてる時間なんて1日釣ってもわずかなので大変な作業ですけどね。
自分の世界に閉じこもらず、周りの釣れてる人の鯛ラバを参考にしてみましょう。

ただこの直線的に鯛が追ってくる時は比較的、鯛が釣りやすい状況ではあります。
潮止まりや真冬の鯛はこのようには追ってきません。
どのように追ってくるかは、ネットでは流石に公開できませんが最重要事項ですね。
釣れてる人の鯛ラバを参考にすると方向性は出てくるかもしれません。
このHPにも書いてるので、くまなく読んだ人は追い方は大体想像できるとは思います。

難しいですが、上記の図のように釣りやすい場合は偶然がある程度必要です。
・鯛がスタートするタイミング
・その距離
・その時の潮の速さとの兼ね合い

これらは釣り方で広く合わせることは可能ですが絶対的ではありません。
いうなれば相対的です。

でも直線的に追わない時の真冬などは、上の偶然的なのは関係なく 鯛ラバに合わせて追うルートを変化してきます。

これは絶対的です。

だから同じ鯛ラバでいつまでも釣れ続けることが出来るので爆発する人はします。
逆に言えば釣れない鯛ラバ(有効範囲が一部でも合ってない)だと全く釣れません。
追って来ても触りもしなかったり、ショートバイトの鯛ラバは、ずっとショートバイトだけになります。

セッティング的には、かなり広い範囲の有効範囲が必要になってきます。

真冬に来られるお客さんは何度も心当たりがあるかもしれません。
だからさっきはショートバイトだったけど、夏のように次はガッツリ食うかも、という甘い期待は捨てましょう。

アタリ鯛ラバを見つけることが出来たら、真冬は恐ろしく連発します。

去年、一昨年と真冬の鯛ラバをお客さんと共にチャレンジしてきましたが、釣れるのは潮が速い時だけでした。
小潮とかの動きにくい日は撃沈続き、それまで釣れてた鯛ラバでも触りもしなくなっていました。
潮が動きにくい日は鯛がエサを食わないんだ、と思っていましたが、そんな事はなかったのが今年わかりました。

速い時は釣りやすく、その鯛ラバで攻めるから全然釣れないだけてあって、鯛ラバが対応すれば全然釣れますね。
今年は緩くてもアタリを出す人が数名います。
やはりそういう人は日にもよりますが、一人で二桁前後釣っていますね。

ただ合わせも夏よりも格段に難しいので、キャッチするのは大変ですが それも練習次第で率は大幅に上がると思います。

少なくとも巻くだけ、たるまさなければバレない、というようなレベルではないので、 何度も悔しい思いはするかもしれません。

一年で一番美味しい時期の鯛です。苦労する価値はあると思います。


来島海峡の鯛ラバ(鯛カブラ)、ジギング船なら来島丸

Posted by kurushimamaru

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