フッキング

2020年3月15日

タイラバのフッキング(合わせ)について


タイラバのフッキングについてはガッツリ合わせる人と合わせない人の両方いると思います。
私は合わせは必要だと思っています。
どちらでも釣れているので正解は無いのかもしれませんが、ガッツリ掛ける事でフックが奥に刺さり折れにくくもなりますし、途中で外れる事も少なくなると思ってます。

タイラバが流行り始めた頃はフッキングはしてはいけないというのが定説でした。
私はずっとこの事を疑問に思っていましたね。

なぜフッキングしてはいけなかったのか・・・

それは私の予想ですが、ガツガツとアタリがあった時は鯛はきちんとフックを噛んでいます。
ネクタイだけなら重くなる感じはありますが、ガツガツとダイレクトに伝わる硬い感じはでません。
ただこの時点でフッキングすると初めに重みがあって、それから抜ける事が多いです。
それはマダイが噛んでる時は重みが乗ってますが、フッキングの衝撃でビックリして口を開けるとスッポ抜けます。
鯛のアタリ方もいろいろあります。

では、どうすればフックが掛かるようになるか?
それはマダイが反転してから合わす。これに限ります。
でも反転しなくてアタリが終わるからどうしようもないじゃん。って言う人もいるでしょう。 反転しないのは原因があるからです。

反転しない理由、それはズバリ嫌な違和感があるからです。

鯛ラバの見た目に違和感がある時、ちょっと噛んで止めたり、コンッと触るだけで終わります。

少しセッティングを変えるだけで、今まで触るだけで終わってたアタリが
一気にガッツリ食って、ひったくるようなアタリに激変したりします。

もう一つは
噛んで下に突っ込もうとしたけど突っ込めない時に
すぐに口を開けてタイラバを離します。

これを防ぐのは、ある程度タックルに柔軟性を持たせます。
それはなんでもかまいません。柔らかいロッドを使うのも良し、リーダーをナイロンにするのも良しです。
そしてロッドの位置も反転したらロッドを下げれる位置でリーリングした方が良いでしょう。基本はラインとロッドが90度です。

合わせるのが究極のフッキングになるとは思っていますが、ハッキリ言ってメチャクチャ難しいです。

そこで比較的簡単に出来るフッキング方法があります。
それは「鯛の力次第でリーリング速度を調整しながら巻き続ける。」です。
なんだ、今までの鯛ラバは合わせてはいけない、巻き続けろってのと一緒じゃんって思うかもしれませんが
私の場合は巻くのを止めても全然かまいません。

巻く力の調整は難しいです。
ロッドの硬さ、ドラグの調整で微調整はしなければいけませんが、鯛が引いた瞬間に力を抜きます。
力を抜くというのは鯛を反対に向けます。

理想的にはドラグきつめでロッドの角度を調整して出来るのが理想です。
鯛が引いた時に、ロッドを下した状態の時だけドラグが出るのが理想です。
ドラグが緩すぎるとリールは巻けないし、フックは掛かりにくいですから。

なんならリールを止めても全然かまいません。
相手が下に向いて泳いでるのだから、巻かなくても全然外れません。
やり取りの中、鯛は何度か突っ込みしてきます。
その突っ込む度の一発目に鯛を下に向けてしまえば高確率で釣りあげる事が出来るでしょう。

ドラグの調整はまた別で説明します。

よく力づくで巻くのを目にします。
釣り番組とかでもですが・・・

某メーカーの釣り番組やサイトの動画でも、その巻き方をしてる人もいますので参考にしてもらいたいのですが
本人に無断で載せるわけにもいかないので、いつか了解をとれる時が来たら紹介します。
あの巻き方を鯛の動きを考えながらしていたら、もう達人の域ですね。

実際、鯛が獲物を咥えた時は、一切上に上がろうとする力は働きません。

魚だろうとエビだろうと、身体の一部を咥えられてるのですからね。
口の周りで暴れる事はあるでしょうけど。
結局、巻く力というのは完全に鯛にしたら違和感でしかありません。

巻く力を上手く調整しましょう。

鯛ラバは巻くだけの中でも技術次第でキャッチ率は激変します

巻く力を調整すればバレにくい理由

巻く力が強すぎると、鯛が上を向いてしまいます。
そしてこの状態で口に入ってる鯛ラバを吐こうとして口を開ける外れます。

もう一つは逃げようをして下に突っ込っこもうとしますが
巻く力に負けると下に向けません。

その潜ろうとする動きを上向きでしてしまいます。

この二つの動きがバレの大きな原因です。
防ぐ為には 巻く力を弱めたり、わざと緩めたりすると鯛が下を向きます。
緩めるのはタイミングを間違えるとバレの原因になるので高難易度です。

これでマダイは反転しやすくなります。

巻くだけの中にも色んな状況があるでしょう。

ドラグ緩々で釣っててもバレないのは、この原理ですね。
ただ上級者でそれでは、いつまでたっても上達しないし、鯛を釣り上げるのに長時間かかってしまいますよ。

鯛が鯛ラバを食ったら、その後どうするか?

3種類しかありません。

1 何もせず動かない。
2 逃げる(鯛は下に必ず行きます)
3 異物を吐く

これだけです。 これをどう感じて、どう対策するかは釣り人の腕次第です。

フッキングをするのもありです。

フッキングの力はタックル次第なので一概には言えません。
あまりにも大型だと、この時点でラインブレイクの可能性があるのと、フッキングで鯛を持ち上げると上を向いてしまいます。
来島ではライトタックルを使用してて0.6号が多いですからね。
力を入れ過ぎると一発で飛びます。

ただ、大型といえど本気の突っ込みをしているわけではないので、わりとフッキングで止まります。
この時点である程度の大きさは分かると思います。

フッキングの強さは、その時々で変えています。
魚の大きさ、水深、鯛の動き、海流と船の流れ方等で強さは色々ですね。
ここらは説明では難しいので直感です。

今は巻くだけでのフッキングが主流ですが、もっと鯛ラバが研究されてくると合わせが広まると思います。
私は真冬の鯛ラバもやってますが、真冬の鯛は全然力強さがなく突っ込んでも軽いので掛かりません。

サイズが小さいとなおさらです。

巻くだけでは、なかなか乗りません。自分から掛けにいって掛けないとダメですね。
この掛け方をマスターすると他の季節の鯛を掛けるのは超簡単になると思いますよ。

まぁ合わせは人それぞれで良いと思います。慣れない事をやると余計にバラします。
ただ、たまに掛かったからといって、それが成功ではないですからね。

鯛のフッキングするチャンスは二つあります

大事なのは下か横を向いてる状態で口を開けさすことです。
マダイは反転して反対を向いているので掛かります。
突っ込んだ時の合わせではマダイも噛んでいる状態でフッキングしているかも知れないので恐らく充分にはフックアップしてません。
それからマダイは逃げるために下に突っ込むでしょう。

魚が逃げようと突っ込む時は間違いなく口を閉じてます。
じゃないと抵抗が大きくなりますからね。だから外れにくいです。

その時は無理をしてはいけません。泳がすだけ泳がせれば良いです。そして必ず、すぐに止まります。
その時に更にフッキングします。ここではマダイは口に入った物を出したい為に口を開けています。(あくまで想像ですが・・・)
魚が口の異物を吐く時は間違いなく止まっています。
進みながらは水圧で出ないですからね。
この時がフッキングの最大のチャンスです。 他の魚のように食った瞬間にフッキングするのが良いとは限らないと考えてます。
この微妙な鯛の姿勢を感じれるようになったら格段に上手になってると思います。

ここでのフッキングで確実にフックアップします。これで途中で外れた、なんていう悲劇は少なくなります。
このフッキングで外れてしまったら、掛かった場所が悪いんだと諦めましょう。
フッキングしなくても、どうせ途中で外れますから。

よくわからない人は合わせるよりは、上で書いてる巻き続ける方が掛かる率は高いと思います。

その場合はロッドの曲りに余裕がある状態で巻きましょう。
ロッドがまだ曲がってくれるのでマダイが反転できます。
そして抵抗を受けて嫌がりマダイが口を開けた時にロッドの反発力で口に掛かります。

柔らかいロッドでもロッドを下に下げた状態で巻き続けるとマダイが反転する余裕がなくマダイはこちらを向いた状態で口を離します。
当然フックは掛かりません。
時々掛かったり、大型は強引に反対向くので掛かりやすいですが、フックアップ率は非常に悪いですよ。

向こう合わせで釣れたマダイは所詮、マダイ任せ。
意図的に反転させてフックアップしたのは、釣ってやった感がありますよ。
ま、あくまで私の想像ですから、間違ってるかもしれませんが気になる人はお試しください。フックアップ率は格段に向上すると思いますよ。

アコウは巻くだけでも良さそうですね。ただ水深にもよると思います。巻くだけでも十分ラインスラッグとラインの伸びで反転は出来てます。

合わせても効いてないないことがほとんどですね。

当たった瞬間に何の魚かが分かり、それに対応する事ができれば一番ですね。
マダイのアタリがあった時に、今、マダイがどのような状態でタイラバを噛んでいるかってのを想像しながら釣ると面白いですよ。

食いの良い時や、群れでいるマダイは、そんなに神経質にならなくても意外と簡単に掛かります。
群れでいる魚はマダイにしてもハマチにしても、他の魚に横取りされないようにする為に一気に、そして咥えてからも、暫く噛んだままでいてくれてますね。こんな時は楽勝ですよ。


来島海峡の鯛ラバ(鯛カブラ)、ジギング船なら来島丸

Posted by kurushimamaru

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