細仕掛けで大物にラインブレイクされないやり取り

2017年6月20日

細仕掛けで大物にラインブレイクされないやり取り

来島海峡では太いPEラインは使えません。流れが速く底がとれないからです。
皆さん良くラインブレイクしてます。
掛かって上げれずに瀬に擦れてラインブレイクや
掛かって暫く走ってからのラインブレイク。

どちらにしても掛かったらフッキングと同時に一気に魚を上げなければなりません。
流れが速いポイントが多くモタモタしてたら、すぐに瀬に触れます。
走られて切られたから、もっと太いラインじゃないといけないって思うかもしれませんが
それでは底取りも出来ずに根掛かりします。

何がいけないのかというと「走られている」からです。
掛かってリールも巻かずにロッドで耐えていて
釣り人は魚の引きを止めていると勘違いしますが 実際ハマチやブリの場合は止まっていません。

流れが速く根の荒い場所はバーチカルに攻めます。
魚とラインの角度は90度に近いでしょう。
ハマチの習性上、走るのは真横です。
引きがダイレクトに伝わらないのは当たり前です。
ロッドを支点にして扇状に自由に走り回ってます。
そして勢いがついてしまい、おまけにロッドが満月みたいにしなって ドラグがスムーズに出なくなってブチッて切られます。

カンパチ、ヒラマサ、タイ等は掛けた瞬間に真下に逃げますから 引きがダイレクトに伝わります。
ハマチは掛けた時は、あまり大きく感じず所々で良く引くのはこの為です。

切られると、どんどんリーダーを太くして今度は根掛かりするとPEから全部切れます。
ラインシステムを組む間にハマチの群れが入ったりすると辛いですよ。
私はPE2号ですがリーダーも結構細いです。 PEに傷みがなければ根掛かってもジグとの結束から飛ぶようにしてます。
それで大きいのを釣る為には主導権をとられず 無駄に走らされないようにやり取りをしているからです。

ドラグは結構きつめでフッキングと同時に一気に上げます。 有無を言わさず上げます。リールは常にフルパワーで巻きます。

よく見るのがロッドをポンピングしてるけどロッドを下げる時に リールを巻く力を抜きすぎて、相手に走られたりしてます。
本当はロッドを下げる時にもリールで魚を上げてくるぐらいでリールを巻きます。
ただPE2号でもゴリ巻きすると弱いリールはボディの割れが多発します。 メーカー様、何度も同じ箇所が割れるのは、次期モデルには対策をお願いします。

魚に右に行っても左に行っても泳げないって思わせるぐらいに勢いを止めます。
そうすると細仕掛けでも、結構大丈夫ですよ。

ちなみに私はロッドは腰にあてず脇に抱えています。 これは相手の動きがわかり易いからですね。
腰にあてていると細かい魚の動きがわかりずらいのと どうしても角度的にロッドが起きてしまいます。
一番上にロッドがきた時なんかはティップが曲がりすぎて 不意の突っ込みに対応できずに切られます。
ただ脇に抱えてのやり取りは体力が必要ですので誰でもってわけではないですけどね。

瀬をかわして浮かした後は身切れの心配もありますから ちょっとドラグを緩め、体力を奪ってから上げると楽ですね、大きさにもよりますけど。

もし走り出して止めれない場合は無理にロッドを立てず ある程度寝かしてください。
完全に魚と真っ直ぐにしてもかまいません。
大物になればなるほど頭を振る事が出来ないので、ロッドの弾力がなくても 走っている間はほとんどバレません。

ただスピードを落として口を開け異物を吐き出そうとする時にはロッドを曲げて テンションが抜けないように注意しましょう。
異物を吐こうとする時はどんな魚もスピードを緩めますので ロッドを持っている手でそれを感じてください。

メジロやブリは、ヤズやシーバスの様なエラ洗いの動きはできませんから フックが刺さっていれば、まずバレないです。
タイも同じです。大きいほうがバレません。
でもサワラだけは大きくても首振りは大きく外れ易いですね。

強引に上げるのは身切れやラインブレイクの心配もありますから 無理しなくて良いようなポイントは、ゆっくり上げるほうが確率は上がると思います。

良く聞く話で、ハマチ(ワラサ)はヒラマサやカンパチより引かないって話を耳にしますね。

それはこの走る方向を理解した上で言ってるのかどうかは知りません。
ヒラマサやカンパチは習性上、下に下に入ろうとしますから引きの強さはダイレクトですね。
ハマチは横に走って、止められると方向転換して走れる方向を探しているような感じがします。

釣った時の強さだけでスピードはヒラマサの方が上って思うのはどうなんでしょうかね。

もちろん同じ長さの魚だと、ヒラマサは頭が小さい為、筋肉量が多くなるでしょう。
その分、泳ぎは速く、強くなるとは思います。
カンパチも体高がある為、トルクは大きくなるでしょうね。

泳ぐ方向が違うのですから、単純に比較はできません。

 


来島海峡の鯛ラバ(鯛カブラ)、ジギング船なら来島丸

Posted by kurushimamaru

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